社会

ファミレスから追い出されたオッサンの話

とりあえずのところ、僕たちの日常はそこそこ平和で、しかもわりと豊かで快適だと思う。この普通の日常は失われてはならないし、誰かに脅かされることはとても困ることである。これに賛同して頂ける読者の方々はこのまま読み進めてほしい。以下に述べる話の…

戦後70年、震災後4年、僕は人間22年目

「原点が存在する」 とても個人的な話からはじめたいと思う。 僕はもうすぐ22歳になる。あの3.11に22歳となる。そのことについて僕個人だけが何か特別な運命のような観念を抱くのは、控えめに言っても妄執が過ぎるというものだろう。しかし事実は事実であり…

郊外について、序

まるで水彩画のように滲んだマリンブルーの空が、幾何学的な鉄筋コンクリートの塊によって切り取られている。両側にそびえたつ団地に挟まれた坂道を歩きながら、この町のことについて考えてみる。青梅街道に突き当たって、あらためて目の前の風景をじっくり…

郊外の共同体、マルクス的解釈

・はじめに 高度経済成長期を経て日本全体が都市化の一途を辿り、核家族やホワイトカラーや郊外のニュータウンなど現代的な生活スタイルとも呼ばれるそれが当たり前になって久しい。団地の多い東京郊外で育った著者自身にとってはもはやそれこそが故郷であり…

休学とこの時代

・はじめに 「世界が慌ただしい」 そう感じるようになったのは、僕自身が少しばかりモノを知るようになったからかもしれない。どの時代も様々な変化があり、年がら年中“激動の時代”と言われてきたのだろう。しかしそれにしても、この時代は今日の大学生にと…