雑感

ファミレスから追い出されたオッサンの話

とりあえずのところ、僕たちの日常はそこそこ平和で、しかもわりと豊かで快適だと思う。この普通の日常は失われてはならないし、誰かに脅かされることはとても困ることである。これに賛同して頂ける読者の方々はこのまま読み進めてほしい。以下に述べる話の…

介入という名の暴力

暴力。それは一般的には物理的な「殴る」「蹴る」などになる。他には、いじめなどで用いられる「言葉の暴力」や(集団的という意味での)「数の暴力」、あるいは社会的な支配関係の構造を身体化させる「象徴的暴力」(P・ブルデュー)などがある。 ともかく…

自意識の社会

・「自分探し」から「着せ替える自分」へ 旅をしていると「自分探しですか?」と一度は聞かれる。しかし大抵の場合、それを聞いてくるのは年配の人で、若い人にとっては「自分探し」という言葉自体が死語に等しい。そもそも「自分」を探す対象として見ていな…

教科書の小話

僕は小中高ずっと授業の時間が好きではなかった。 退屈でしかなかったし、板書を写すことすら億劫だった。予習・復習なんてもってのほか。だから当然テストの成績が良かったことはほとんどないし、それは大学生の今でも変わらない。基本的に「やらされる」こ…

本当の近況 旅としての独学

・はじめに 「自分を変えよう」 そう思って学問の扉を叩いてから1年半が経とうとしている。今回の記事は、とても個人的な振り返りに終始する。その理由は、春休みにやったことの振り返りを簡単にフェイスブックに書いたところ、意外にも「いいね」の数が30以…

戦後70年、震災後4年、僕は人間22年目

「原点が存在する」 とても個人的な話からはじめたいと思う。 僕はもうすぐ22歳になる。あの3.11に22歳となる。そのことについて僕個人だけが何か特別な運命のような観念を抱くのは、控えめに言っても妄執が過ぎるというものだろう。しかし事実は事実であり…

郊外について、序

まるで水彩画のように滲んだマリンブルーの空が、幾何学的な鉄筋コンクリートの塊によって切り取られている。両側にそびえたつ団地に挟まれた坂道を歩きながら、この町のことについて考えてみる。青梅街道に突き当たって、あらためて目の前の風景をじっくり…

年間100冊読んでみて思ったこと

大晦日まで約1か月を残して年間読書量が100冊を突破した。ということで、今年の読書経験を振り返ってみようと思うが、その前に読書そのものについて少し書いてからにしよう。 僕は基本的にどんな形式のものでも読む。大衆小説、純文学、詩、ラノベ、新書、…

このブログを始めるにあたって

新しく始めよう このブログを始めるにあたって、その趣旨や方向性などをいくつか述べておきたい。まずは僕の関心が変わっていく度に記事のテーマも変化していくということだ。なぜなら、僕は現時点では学部生であって様々なことに興味を持っているのだから、…